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csrreport2009   13 / 42

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東亞合成グループ CSR報告書 2009 13 特集CSRの取り組みステークホルダー とのかかわり 環境・安全への 取り組み  アロン化成では今まで培ってき たプラスチック成形技術を生かし、 緑化技術の普及促進にチャレンジし ています。近年、都市部においては ヒートアイランド対策における都市 環境の改善だけでなく、良好な景観 の創出、生態系保全への側面からも 緑化技術に対する期待が高まってき ています。また、校庭緑化について は、学校の屋外運動場の芝生化が生  当社グループは、臭素酸を大幅に 低減した次亜塩素酸ナトリウムを開 発し、より安全でおいしい水道水の 提供に貢献しています。  次亜塩素酸ナトリウムは、滅菌、 漂白などに使用されている薬品で、 東亞合成のアロンクリンRシリーズ は、不純分が少ない高品質の次亜塩 素酸ナトリウムとして、これまで水 道やプールなど、より安全性が求め られる用途に利用され、お客様から 信頼をいただいてきました。中でも 「アロンクリンRLB10」は、特に不 徒の体力向上を図る上で効果的であ るとともに、学校生活にも潤いをも たらし、周辺環境に対しても熱循環 の改善や砂塵防止にも効果をもたら すと注目されています。  アロン化成は、校庭、園庭などの 緑化に伴う天然芝の保護材をプラス チックで成形し、機能的に製品開発 を行うことで、新たな緑の創出に取 り組んでいます。 純分低減を図ったグレードで、臭素 酸および塩素酸の含有規制値が引き 下げられた現行水道法および社団法 人日本水道協会による一級品規格に 対応していることはもちろん、今後 さらに厳格化することが予想される 臭素酸の基準値を大きく下回ってい ます。このような特長が高く評価さ れ、その使用量は中部・関西地区の 浄水場などを中心に大きく増えてい ます。  当社グループは、時代の要請に マッチした高品質で安全な製品の 提供により、皆さまの暮らしの「安 心」に貢献していきます。 客土 芝生 基層部(エアレーション効果あり) 踏み面(ソフトタイプ) 芝ひろばR 都市部緑化への製品開発 芝生保護材「芝ひろばR」の開発  ガス拡散電極法は、か性ソーダと 塩素を発生する食塩電解槽の陰極 に、燃料電池の技術を応用した電極 を用いる生産技術です。陰極で水素 が生成しないため、既存の食塩電解 槽に比べ、大幅に使用電力が削減で きます。  東亞合成は、独立行政法人新エ ネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)らと、本技術の技術開 発を進めており、2007年5月から は、実用化に向けて、徳島工場の商 用生産ラインに、既存の電解槽と同 規模のガス拡散電極法電解槽を1基 設置し、実証試験を行っています。  これまでの成果として、使用電力 量が従来法の2/3まで低減できる こと、安定運転が継続できること、 製品品質も従来品と同等であること を確認しました。  実証運転は現在も継続しており、 長期運転による設備への影響を確認 しています。 ガス拡散電極電解槽 地球温暖化防止に向けた省エネルギー製法 ガス拡散電極電解槽の開発 より安全でおいしい水道水を目指して 超低臭素酸タイプ次亜塩素酸ナトリウム溶液「アロンクリンRLB10」 ● 「芝ひろばR」使用断面図 屋外運動場の 芝生化 ▼ .アロンクリンRLB10規格値 臭素酸含有量[PPM] ● 臭素酸含有値比較 アロンクリンR アロンクリンRLB10 0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 50 55 社団法人日本水道協会一級品規格.