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csrreport2009   5 / 42

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東亞合成グループ CSR報告書 2009 5 造型高収益企業グループ」へ成長することを目指して います。  この将来の飛躍に向けた中期経営計画の重要な経 営施策の一つに「CSRの推進」を取り上げています。  CSRは、「社会貢献」「企業倫理」「環境・安全」 を3つの柱とし、それぞれについて年度目標を立て、 ISO14001をはじめとするマネジメントシステムを 活用し推進しています。環境面の取り組みにおいて は、地球温暖化防止、環境負荷低減など、各項目で目 標を順調に達成してきており、それぞれについて着実 に成果を上げておりますが、今後もさらに高い目標に チャレンジしてまいります。  CSRの推進に「終わり」はありません。当社グルー プが良き企業市民であり続けるため、社員一人ひとり が意識を高め、それぞれの業務の中で自然にCSR方 針に沿った行動が実践できるよう、より一層活発な活 動を展開してまいります。 グループ全体で一体感のある活動を  東亞合成のグループ各社は、それぞれに取り扱う製 品や事業内容が異なります。しかしながら、CSRに対 する考え方や取り組みの方向性についての認識は、共 通でなければなりません。  この考えのもと、グループ全体のCSR方針・目標を 設定し、同じ目標に向かって一体感のある活動を進め るため、方針・目標に対する結果の振り返りと次年度 の目標設定を審議する「CSR推進会議」を開催して います。 自主的な活動を推進  当社は、社団法人日本化学工業協会が、1995年に 設立した日本レスポンシブル・ケア協議会(JRCC) に発足当初から加盟しており、10年以上にわたって JRCCの提唱するレスポンシブル・ケア(RC)の活動 を推進しています。  RCとは、化学物質を扱う企業が、化学物質の開 発・製造・物流・使用から、最終消費・廃棄に至るす べての過程において「環境・安全・健康」を確保し、 活動の成果を公表し、社会とのコミュニケーションを 行う活動です。その活動は「自主活動」を基本として います。  私たちは、このRCをCSR推進の重要な要素の一つ に位置付け、製品の研究・開発段階から原材料や製品 の安全性を十分に確認するとともに、製造プロセスに おいては、安全の確保、環境負荷の軽減に努め、廃棄 物を減らすなどの取り組みを行っています。  また、化学物質の安全性評価の面では、生産量の多 い化学物質についての安全性データを取得・評価して いこうというOECD(経済協力開発機構)のHPVプロ グラムやJapanチャレンジプログラムに、ICCA(国 際化学工業協会協議会)や日本化学工業協会を通じ て、参画しています。  社会貢献の面でも、事業所周辺の清掃、森づくりな どのボランティア活動を積極的に進めています。 情報開示の充実に向けて  企業の発展は社会の皆さまからの信頼なくしては ありえません。そのためには私たちの経営姿勢や企業 活動の取り組みをより深くご理解いただきたいと考 え、2001年から「環境報告書」を発行してまいりま した。  経営の透明性やコンプライアンスなど、企業経営の 基盤にかかわる事項についても情報公開を進めるこ とが重要と考え、2008年からはこれらの情報を網羅 して、グループ全体の事業活動が見えるようにとの思 いをこめて「CSR報告書」を発行しています。  また、できるだけ直接、地域の皆さまと触れ合う機 会を持ちたいと考え、地域対話集会や工場見学会を 開催し、コミュニケーションの充実に努め、私たちの 事業活動についてご理解を深めていただけるように 取り組んでいます。  東亞合成グループは、これからもより一層CSRの 取り組みを充実させ、CSR報告書を地域や社会の皆 さまとコミュニケーションを行う有効なツールとして 生かしていきたいと考えています。本報告書をご覧い ただき、ぜひ皆さまの忌憚のないご意見をお聞かせく ださい。私たちは、皆さまの声に応えていくことで、 将来にわたり社会から信頼され、持続的に成長する企 業グループであり続けたいと思います。 代表取締役社長