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csr2012   11 / 50

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東亞合成グループ CSR報告書 2012 11 特 集 CSRマネジメントコンプライアンスコーポレート・ガバナンス RCマネジメント人 財 育 成社会貢献・ コミュニケーションの充実サイトレポート .鶴見曹達本社工場が生産を開始.日本純薬広野工場の復旧工事開始 リスク管理とBCPの取り組み 当社グループは、これまでも化学企業として安全を第一に考え、定期的な訓練を行い、自然災害や事故に備えてきました。 パンデミックが懸念された2009年以降は、BCPの意識も高まり、取り組みの必要性が高まっていました。 そうした中で東日本大震災が発生し、福島県広野町では被災した日本純薬広野工場、グループの物流会社 である東亞物流が被災直後から迅速に対応しました。日本純薬広野工場が操業停止を余儀なくされたとき も、他工場での代替生産がスムーズに進みました。BCPそのものより、これまでの訓練などを通じて蓄積 されたソフトの部分が活きたのだと思います。 しかし、課題が見つかったことも事実です。地震後の通信輻ふく輳そうに苦労したので、衛星電話をグルー プ全事業所に設置しましたし、避難を強いられた日本純薬広野工場の安否確認に時間がかかったこと から、グループ全体に安否確認システムも導入し、本店の地震対策マニュアルも整備しました。また、 リスク管理体制を再構築し、これまでの弱点を補う取り組みを進めています。 2011年はBCPも含めた広い意味でのリスク管理体制の枠組みを定めましたが、中身 を充実させることが2012年以降の課題です。建物の耐震化、サプライチェーンの確保 など課題は多々ありますが、グループ全体で協力し、さらなる改善を進めてまいります。 夏季電力使用制限への対応 2011年夏季の東京電力管内大口需要家への電気使用量制限要請に対し以下の対策を実施し、目標とした2010 年電力使用ピーク時の15%以上の電力使用量カットを達成しました。 電気使用量制限解除後も、可能な対策は継続しています。特にオフィスの節電は、業務に支障のない範囲でも大 きな効果があることがわかりました。今後も省エネの意識を高め、節電の取り組みを継続していきます。 1 工場 .生産調整(生産日数、生産時間の絞り込み) .停止可能設備の停止 .夜間への生産負荷シフト .省エネ機器の導入 .東京電力管外への生産シフト 2 オフィス .空調の使用制限、温度管理の徹底 .エレベーターの使用制限(一部エレベーターの使用停止、階段利用の徹底) .照明の削減 .クール・ビズの徹底 .不要照明の消灯、昼休み消灯の徹底 管理部 総務・法務グループ グループリーダー  鈴木 義隆 .日本純薬広野工場が生産を開始し、  全工場が生産を再開 3.15 4.22 避難指示の解除7.4 全工場の生産再開