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csr2012   14 / 50

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14 東亞合成グループ CSR報告書 2012  東亞合成グループで展開している中期経営計画“ALL TOA 2013”では、成長戦略として「新製品、新事業の 創出」を掲げています。2011年、その研究開発体制を支える2つの拠点、東亞合成の「R&D総合センター」と アロン化成の「ものづくりセンター」が同じ名古屋地区に開所しました。  今後は、この2つの拠点がお互いに連携しながら研究開発体制の変革を促し、総合的なイノベーションを実現し ていくことが期待されます。今回は、「ものづくりセンター」新設のねらいと今後の研究開発の展望についてアロン 化成取締役ものづくりセンター長の増田紀之に語ってもらいました。 特 集 2 社会との対話を目指した研究開発拠点 アロン化成 ものづくりセンターが稼動 研究開発基盤の強化によりさらなる成長を目指す アロン化成は、「開発提案型成形材メーカー」として、こ れまで塩化ビニル製小口径マスやマンホール、ポータブル トイレをはじめとした介護製品などの提供を通して実績を あげてきました。昨今は事業環境がスピーディに変化し、 市場のニーズの多様化も進んでいます。そこでアロン化 成は、ものづくり力の飛躍的向上を目的として、分散してい た人材、設備、情報を一拠点に集約しました。その結果、 英知や情報ネットワークが共有化され、より市場ニーズに即 したテーマ開発が進展しています。 相互に連携できる組織づくりと 知的創造性を活性化させる空間づくり ものづくりセンターは事業部直轄の開発グループとコー ポレート開発グループの複合体として組織されました。こ の両者が協働的に連携することによりものづくりの仕組み がスパイラルアップし、相互支援、切磋琢磨による人材育 成、技術伝承の効果も期待することができます。 また、研究開発施設として一番必要な要件は、知的創造 性を最も活性化させる空間づくりと考えました。具体的には 「開放的であること」かつ「緊張感が形成されること」、こ の相反する2つを併せ持った環境のことです。ラボ施設と しては類を見ない中庭構造、そして全面ガラス張りの開放 的な空間が幅広い創造性を生み出します。同時にそれが 躍動とともに緊張 感を引き出し、集 中力を高めること を狙った設計にし ています。 全面ガラス張りの開放的な空間