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csr2012   26 / 50

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26 東亞合成グループ CSR報告書 2012 RCマネジメント RC(レスポンシブル・ケア) 信頼される企業であり続けるため、RCをCSRの重要な要素と位置付け推進しています。 環境コミュニケーション ■ 公害防止協定の締結状況 当社グループでは、コンプライアンスを重視した経営を 推し進める中で、環境に関しても法規制の遵守を基本とし た事業活動を実践しています。 また、グループ各社の各事業所では、県、市町村と公害 防止協定を締結し、行政、地域社会とも一体となった環境 管理を行っています。 ■ 事故・苦情情報 2011年は以下に示す2件の事故がありました。両事故 とも有機溶剤の取り扱い時に発生しており、発生の状況よ り静電気のスパークが原因と考えられます。再発防止とし て、設備のアースの強化、有機溶剤取り扱い前の作業者の 除電などを基準化しました。それぞれについて、所管官庁 へ事故の状況、対策、保安体制等について報告するととも 会社公害防止協定等締結行政機関 東亞合成 名古屋工場(名古屋市)、徳島工場(徳島県、徳島市、 北島町)、高岡工場(高岡市)、先端科学研究所(つくば市) アロン化成尾道工場(尾道市) 鶴見曹達 本社工場(横浜市) 日本純薬広野工場(広野町) 大分ケミカル大分工場(大分県、大分市) MTエチレンカーボネート大阪工場(高石市) 公害防止協定の締結状況 RC(レスポンシブル・ケア)基本方針 発生場所発生日内容 アロンエバー グリップ 茨城工場 2011年 1月25日 有機溶剤をドラム缶から攪拌槽に投入中、投 入口付近で爆発が発生した。設備の一部を 爆風で破損、付近にいた従業員が火傷を負っ た。火災は従業員の消火活動で鎮火した。 日本純薬 広野工場 2011年 2月15日 有機溶剤をドラム缶に小分け中、パチッとい う音とともにドラム缶の有機溶剤に着火し た。火災は従業員の消火活動で鎮火した。 2011年事故・苦情内容 安全方針 無事故・無災害を最優先として、働く者と地域社会の安全を確保する。 製品安全方針 化学物質の管理強化と、積極的な製品安全情報の開示を通じて、安全で信頼される製品を社会に提供していく。 環境方針 全ての事業活動において環境の保全に配慮し、持続可能な社会の発展に努める。 品質方針 品質管理の充実を図り、顧客に満足される製品とサービスを提供する。 開発 製造 物流 使用 最終消費 廃棄 物流安全 輸送時の事故防止 環境保全 地球環境の保護・人の健康 保安防災 事故災害の防止 製品安全 取扱者の安全・健康、環境影響 労働安全衛生 労働者の安全・健康 製品の開発から使用後の廃棄に至る過程のあらゆる段階において、製品安全、保安衛生、環境保全に配慮し、顧客・社会からの信頼性向上に努める。 RCとは 製品の開発、製造、流通、使用、最終消費、廃棄 に至る全ライフサイクルにわたり、化学物質を 取り扱う企業が自主的に「環境・安全・健康」の確 保に取り組み、活動の成果を公表し、社会とのコ ミュニケーションを図っていく活動です。 RC活動は、化学企業が社会と調和した発展を 目指す上で不可欠な活動となっています。 RC基本方針 東亞合成グループは、化学企業として安全(労働安全・ 保安防災・製品安全・物流安全)の確保と環境の保全への 取り組みを継続して確実に進めるためにRC基本方針を掲 げ、グループ全体でRC活動を推進しています。 企業理念に則り、有用な化学製品を提供していくことで 社会に貢献していくことを基本に、その事業活動全般を通 して働く者および社会の皆さまの安全を最優先とし、原材 料の調達から使用後の製品の廃棄に至るすべての過程を 対象に環境への負荷を低減することを目指しています。 レスポンシブル・ケア世界憲章に署名 当社は、社団法人日本化学工業会が1995年に設立し た日本レスポンシブル・ケア協議会(JRCC)の発足当時か ら加盟し、RC活動を進めてきました。  また、2009年に、ICCA(国際化学工業協会協議会)が 制定した「レスポンシブル・ケア世界憲章」の趣旨に賛同 し、経営トップによる「『レスポンシブル・ケア世界憲章』に 対するCEOの支持宣言書」に署名しました。この憲章は、 「持続可能な発展」の推進やグローバルな化学物質管理 の強化をはじめ全9項目からなります。