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csr2012   2 / 50

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2 東亞合成グループ CSR報告書 2012 思いをかたちに、化学で未来を。 昨年3月11日に東北、関東地方を襲った東日本大震災とそ れに続く原子力発電所の事故は、日本列島に未曾有の災害 をもたらし、その痛ましいつめ跡は今も被災地の至るところに 残されています。東亞合成グループもグループ企業の一員で ある日本純薬の広野工場が福島原子力発電所の避難区域に 入り、一時的に操業停止を余儀なくされました。広野工場の 復旧に向けては、グループが一丸となって取り組んだことは もちろん、地元自治体や近隣企業の皆さまのご支援もいた だきながら、7月4日という早い段階で操業を再開すること ができました。今回の復旧作業を通じて、地域社会とのつな がりをあらためて強く意識しました。 また、震災直後はサプライチェーンが混乱する中、上水道 の殺菌剤に使用される次亜塩素酸ソーダや、塩化ビニルパイ プなど、ライフラインの維持に必要な製品を供給し続けるこ とを、最優先の課題として取り組みました。当社グループの製 品が、私たちの生活の中でいかに必要とされているか再認識 するとともに、このような非常時においても操業を継続し、供 給を絶やさないことの責任の重みを痛感しました。 被災地の復興はまだ緒についたばかりです。このようなと きにこそ、「化学事業を通じてより多くの人々とより多くの幸 福を分かち合う」という企業理念に立ち返り、事業を通じて 復興に貢献していくことが、当社グループの果たすべき社会 的責任の一つであると考えています。本年度もCSRの深化 に向けて、グループの活動の水準を一層、高めてまいります。 この「CSR報告書 2012」では、東日本大震災に対する 当社グループの取り組みも含め、2011年のCSR活動の取り 組み状況をご紹介するとともに、2012年のCSR目標を掲げ ております。ぜひご高覧いただき、当社グループへのご理解 を深めていただくと同時に、皆さまの忌憚のないご意見を お寄せいただければ幸いに存じます。 代表取締役会長 会長あいさつ