【DO!BOOK・ページリンク】
csr2012   33 / 50

BOOKをみる

10秒後にBOOKのページに移動します


東亞合成グループ CSR報告書 2012 33 特 集 CSRマネジメントコンプライアンスコーポレート・ガバナンス RCマネジメント人 財 育 成社会貢献・ コミュニケーションの充実サイトレポート RCマネジメント 地球温暖化防止への取り組み 工場、事務所、それぞれの部門で、CO.排出量の削減に取り組んでいます。 エネルギー使用量低減によるCO.排出量の削減 ガス拡散電極電解槽 CO.排出量が少ない製品の開発・拡販 東亞合成グループでは、省エネルギー活動を主に、CO. の排出量削減に取り組んでいます。 2011年のエネルギー使用量(原油換算)は2010年に比 べ6千k.(2.5%)減少しました。また、エネルギー使用原 単位は、約8%改善しました。生産量は若干の増加はあり ましたがほぼ2010年並みであり、種々の省エネ施策がエ ネルギー使用原単位の向上につながったものと考えます。 CO.の排出量は、グループ全体では382千トンでした。 これは、2010年と比較して16千トン(4%)の減少となりま した。当社のCO.排出量は、232千トンと前年より6千トン (2.5%)減少しました。これは1990年と比べ149千トン 当社は、次世代の食塩電気分解技術であるガス拡散電 極法の開発を進めています。本法は、苛性ソーダと塩素を 製造する電解槽の陰極に、燃料電池の技術を応用したガ ス拡散電極を用いる製法で、陰極で水素を併産しないた め、使用電力が従来法の3分の2となり、CO.の排出量が、 当社グループでは、ライフサイクル(製品の製造から使 用、廃棄に至る過程)でCO.排出量が少ない製品の開発・ 拡販を進めています。例えば、地下構造物建設時に使用す (39%)少ない排出量です。 各事業所では、高効率ボイラーの導入やVVVFイン バーター※の導入など、省エネ設備への切り替えを進める とともに、工場の生産形態変更に伴う用役運転の最適化な ど、操業の最適化による省エネを進めました。また、重油 からガス燃料への転換など、CO.排出量の少ない燃料への 切り替えを行いました。 物流についても輸送エネルギーの削減に取り組み、鉄道 の積極的利用や、帰り便の有効活用などを進めました。 ※ VVVFインバーター(Variable Voltage, Variable Frequency インバー ター):可変電圧可変周波数インバーター。モータの回転速度を直接制御し、消費 電力を低減する。 苛性ソーダ1トンあたり0.5トン削減できる技術です。現在、 徳島工場に商用規模の実証装置を設置し、試験を行ってい ます。 2011年は、技術のブラッシュアップを図り実用化に向 けた計画の策定を進めました。 るアロンソイルは、高い分散性によりセメント注入量を減ら すことができ、建設汚泥量が約半分にできるため、試算で は、従来工法と比べてCO.排出量が約43%削減できます。 2011年度目標2011年度実績と評価2012年度目標 ・CO.排出量:370千トン以下・CO.排出量: 382千トン、対2010年16千トン・CO.排出量:380千トン以下  (4%)減少× 年間を通して作物の安定生産が可能な次世代農業として注目を集めている「植物工場」事業への参入を 目指し、高岡工場の遊休施設内に試験プラントを新設し、昨秋より、葉菜類野菜(ミズナ、レタス等)および 果菜類(トマト・きゅうり等)の苗の試験栽培を開始しました。 高岡工場のある富山県は1984年以降野菜の産出額が全国最下位であり、野菜は他県からの輸送に頼っ ています。「植物工場」で野菜を生産すればフードマイレージが低減でき、CO.排出量の削減につながります。 また、今回導入する「植物工場」は、パネル等で区切られた閉鎖空間内で植物を育てる閉鎖型植物工場で、光、温度、養液等を植物にとっ て最適な条件で制御し、農薬を使用せず、かつ、低雑菌の野菜を生産することができ、地域の方々に安心して食べていただける品質の安定 した野菜を提供することができます。 Topics 「植物工場」事業への参入