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csr2012   5 / 50

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東亞合成グループ CSR報告書 2012 5 ISOマネジメントシステムを活用したCSRマネジメン ト体制の確立を目指し、海外グループにまで活動の範 囲を広げた、オール東亞としてのCSR活動を推進して います。 RC活動による安全確保と環境に優しいものづくりの推進 化学メーカーとして当社グループは、RC(レスポン シブル・ケア)活動に取り組んでいます。RC活動とは、 化学物質の開発から消費、廃棄に至る製品のライフサ イクルのそれぞれの段階において、「製品安全」、「保 安衛生」、「環境保全」を確保し、その活動の成果を公 表する取り組みです。まさにCSR活動そのものです。 当社は、1995年に日本レスポンシブル・ケア協議会 (JRCC)が設立された当初よりJRCCに加盟し、RC 活動を進めてまいりました。 「安全第一」、「ゼロ災」は事業継続の基盤であり、無 事故・無災害を目標に、一人ひとりが安全活動にどのよ うに取り組むかを考え、行動することで保安の確保に努 めています。 「製品安全」については、環境配慮型製品を拡充する ためにLCA※1を活用し、化学物質の健康、環境への影 響を最小化するための製品の開発を進めてまいります。 「環境保全」については、地球温暖化防止(CO.排出 量の削減)、化学物質の排出量削減や廃棄物の削減な ど、環境負荷の低減を継続的なテーマとし、改善に努め ています。環境保全活動は、製造工程での無駄をなくし 生産性を向上する活動でもあり、コスト削減活動として もとらえ、改善を進めています。また、これまで里山保 全「千年の森づくり」などにも参加してまいりましたが、 今後は、企業活動と調和した生物多様性保全への取り 組みをさらに展開してまいりたいと考えております。 BCM※2体制の強化 昨年の震災では、当社のグループ会社も被害を受け ましたが、幸いにも従業員の被災、二次的な災害の発 生はなく、操業も早期に再開することができました。地 震発生時の対応についてはマニュアルに定め日頃より 訓練を行い、また、BCP※3についても準備をしてまいり ましたが、震災で明らかになった不備な箇所について 対策を進めるとともに、事業の継続的実施について、リ スク管理を含めたBCM体制の見直しを強化しました。 危機事態においても支障なく事業継続できる、信頼性 の高いサプライチェーンの構築に今後も取り組んでま いります。 地域社会の皆さまとのコミュニケーションの充実 東亞合成グループは、将来にわたり社会に信頼され、 社会とともに持続的に発展する企業グループであり続 けたいと思っています。そのためには、社会や地域の皆 さまに当社グループについて、ご理解いただくよう努め るとともに、皆さまのお声をお聞かせいただくことが大 事であると考えます。 これからもCSR報告書を継続的に発行し、社会貢献 活動や地域対話など地域の皆さまと直接触れ合う機会 を多く持ちながら、皆さまとのコミュニケーションの充実 を図ってまいります。どうか忌憚のないご意見をお聞か せください。 ※1 LCA(Life Cycle Assessment):ライフサイクルアセスメント。製品やサービ スに対する環境影響を評価する手法で、個別の製品の製造から使用、廃棄に至 るすべての段階の環境負荷を明らかにし、その改善策を検討し、環境負荷の少 ない製品の開発、設計を行う。 ※2 BCM(Business Continuity Management):事業継続マネジメント。リスク 発生時の事業継続のための経営手段。事業継続計画(BCP)の策定、導入、運 用、見直しを包括的・統合的にマネジメントすること。 ※3 BCP(Business Continuity Plan):事業継続計画。災害などリスク発生時に 事業を継続する方法について定めたもの。