01 株主の皆様へ 中期経営計画“ALL TOA 2013”に掲げる 成長戦略を実行し、 当社グループの持続的な成長・拡大に向け、 総力をあげて取り組んでまいります。 当期（平成23年12月期）の概況についてお聞かせください。 代表取締役社長　橋本　太 Q. A.当期におけるわが国経済は、東日本大震災の 影響によって受けた深刻なダメージからは持 ち直しつつあるものの、本格的な回復には至らず、欧 州債務危機に端を発する世界経済の減速、急激な円 高の進行など厳しい事業環境のうちに推移しました。 化学業界におきましても、原燃料価格の上昇、電子材 料向け需要の落ち込みに加え、アジア市場における 製品市況の下落など、収益を圧迫される状況が続き ました。 　このような中、当社グループは、原燃料価格の上昇 に応じた製品価格の是正に取り組むとともに、アジア 市場での拡販、継続的なコスト削減を進めるなど、収 益の確保に努めました。また、グループの経営資源を 集約し、意思決定の迅速化を図っていくため、鶴見曹 達（株）と販売・開発部門を統合したほか、上場子会社 であったアロン化成（株）を株式交換により完全子会 社化するなど、グループ経営の一層の深化に向け、体 制を強化しました。 　この結果、当期の売上高は1,530億７百万円（前期 比0.5%減収）、営業利益は173億３千８百万円（前期 比18.5%減益）、経常利益は175億６千９百万円（前 期比16.1%減益）、当期純利益は130億円（前期比 1.0％減益）となりました。