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20110826_chukankabunusitsushin   7 / 12

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06 ■ エチレンカーボネート エチレンカーボネート(EC)はこれまでいろいろな用途で使用されてきました が、近年リチウムイオン二次電池用電解液の原料として注目を集めています。平 成22年6月、三井化学(株)と合弁でMTエチレンカーボネート(株)を設立し、本 年末には三井化学大阪工場敷地内に製造設備が完成します。ECは優れた溶媒 機能を持つため高純度化することによって、半導体分野でも使用できる可能性 があります。当社名古屋工場内に精製EC製造プラントを建設して高純度品を提 供するとともに、高純度品の特性を生かした幅広い用途展開、用途開発を進め ていきます。 ■ 低熱膨張性フィラー「ウルテアR」 低融点ガラスは、水やガスに弱い発光層を保護するプラズマディスプレイパネル 用封着剤など、さまざまな電子材料の封着や接着に使用されています。この低融 点ガラスには、環境負荷低減のため鉛フリーのガラスが使用されるようになりま したが、温度変化による膨張・収縮が大きく、はがれやひび割れが起きるという問 題があります。当社グループが開発した低熱膨張性フィラー「ウルテアR」は、添 加することで低融点ガラスの熱膨張を抑制し、封着状態を良好に保つことができ ます。また、耐熱性、耐薬品性に優れ、粒径が均一でほかの物質と混ざりやすく、 有害金属を含まないため安全性が高いなど、多くの特長があります。ガラス以外 にも各種樹脂への添加で熱膨張を抑制する効果が認められており、今後の市場 拡大が見込まれます。 ウルテア. ● 思いをかたちに、化学で未来を。東亞合成グループの新事業・新製品。